治療効果をより高める食事シリーズ〜肝臓デトックス

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私たちの体内にある内臓の中でも最大の臓器、体重の約50分の1といわれる「肝臓」にあります。肝臓は、私たち人間の体に無くてはならないものの一つです。腎臓は一つになっても生きていけますし、胆嚢や脾臓が無くても、胃を切除しても生きていけますが、唯一肝臓だけは無くなってしまうと大変なことになる重要な臓器なのです。

このような肝臓は、私たちの体内で3つの大切な働きをしています。体に必要な栄養分を蓄えたり、体内に入ってきた有害物質を解毒・分解したり、食べ物の消化に必要な胆汁をつくるという仕事です。

肝臓は、右の肋骨に守られるように大切にひっそりと体内に存在し、私たちが食べたものが胃や腸で吸収されやすい形になった後、肝臓へ送られてきて、肝臓内で様々な栄養成分に分解・加工されます。そしてこれらの栄養成分は、肝臓から血液にのって体内の必要な場所へと運ばれていきます。

そして不要になった成分は、再び血液にのって肝臓に戻されます。戻された後は、肝臓内で無害な成分へと処理されるのです。つまり肝臓は、栄養素の生産とリサイクル工場のような働きをしています。

そのため、肝臓は毎日ヘトヘトになるまで働き、疲労困憊しやすい臓器。そうでなくても日本人は体質的に肝臓の解毒能力が高い方ではないといわれています。けれど、これからご紹介する肝臓をいたわる食べ方を心がけていただくと、より施術の効果を高められます。では一体、どのような食べ方を心がければ良いのでしょか?

 

まず大切なことは、疲れやすい肝臓をきれいにデトックス(解毒)して、本来の肝臓の働きを活発にしてあげることです。

そのためにオススメの食べ物は、「アボカド」です。アボカドには、肝臓に溜まってしまった疲労を解消してくれる作用や、肝臓の解毒能力を高めるたんぱく質成分の「グルタチオン」がたくさん含まれています。さらに、デトックス効果も抜群!アボカドには食物繊維も含まれています。食物繊維には2種類あり、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がありますが、アボカドには両方含まれているのです。2種類の食物繊維を摂取することで、腸内に溜まった老廃物も同時にどんどん体外へ排泄してくれます。

すると肝機能も高まり、肝臓のデトックスもどんどん進むのです。アボカドの他にも、肝臓の解毒能力を高めるグルタチオンを含むものに、トマト、人参、サラダほうれん草、グレープフルーツがあります。これらを積極的に食べることをオススメします。

では一体、これらの野菜や果物をどのように普段の食事に摂り入れていけば良いのでしょうか。

「アボカド」というと、サラダぐらいしか思いつかないかもしれません。サラダの好きな方は、アボカドとトマトと人参やサラダほうれん草にレモン汁の入ったドレッシングをかけて召し上がっていただくのが一番オススメの食べ方です。

けれど、毎日同じサラダばかり食べるわけにはいきませんよね。そこで、アボカドを使った簡単おかずをご紹介したいと思います。まず一つ目は、アボカド納豆です。納豆に、刻んだアボカドと玉ねぎのみじん切り、納豆のタレを入れてよく混ぜたものです。

ご飯にも合いますし、ツナを混ぜて手巻き寿司の具としてもオススメです。そして二つ目は、鯵のアボカド和えです。鯵は、魚の中でも肝臓に良いといわれています。スーパーに行くと、お刺身用の鯵のたたきが売っています。そのままお酒のつまみにも最高ですが、ここにちょっと一工夫加えます。アボカドを細かく切ったものと添えてある海藻や大根のツマを一緒に混ぜて、わさび醤油でいただきます。簡単に、ご飯のおかずにもなりますよ。

 

 

最後に肝臓に良い食べ物を他にもご紹介したいと思います。普段の食事に、キャベツ、芽キャベツ、カブ、アスパラガス、春菊、ニラ、にんにく、セロリ、ブロッコリー、しいたけをメニューに取り入れていただくと、肝臓をいたわることができます。

果物は、グレープフルーツの他に、桃、イチゴ、ライチ、レモンがオススメです。また、ナッツ類では、くるみとアーモンド、油は低温圧搾のオリーブオイルがオススメです。普段の食事のときに心がけるポイントとしては、豚肉やファーストフード、甘い炭酸飲料やアルコール、脂っこいものはなるべく控えるのが望ましいです。

そして、入浴してよく体を温めるのと同時に、リラックスできる時間のあるときは、肝臓のデトックス機能を高める七味唐辛子入りの白湯を飲むのもオススメです。七味唐辛子の中に入っている山椒や陳皮(みかんの皮)が、肝臓に溜まった老廃物の排出促進に一役買ってくれます。

エミタス整体健康アドバイザー

料理研究家   田中嶋 典子 著

東京外反母趾センター