治療効果をより高める食事シリーズ〜血液サラサラ作戦

普段私たちが生活していると、血液がドロドロなのかサラサラなのか、なかなか判断がつかないものです。しかし、首や肩の凝り、手足の冷え、目にクマができやすい、顔色が良くない、肌にシミが多いなどの体の変化が起きていたとしたら、それは血液ドロドロの一つのサインかもしれません。

 

他にもある!血液ドロドロサイン

●肩こりや腰痛がひどい ●やけに疲れやすい

●手足がだるい ●片頭痛がある ●イライラする

●集中できない ●肌荒れがひどい ●髪がパサついている ●冷え性で困る

血液がドロドロになる原因とは?

私たちの体内を流れる血液は、液体の部分と個体の部分の二つからできています。血漿という液体成分と、その血漿に乗って流れる固体成分の赤血球や白血球、血小板などです。普段の生活習慣やストレス、毎日の食事の影響などを受けて、中性脂肪やコレステロール、糖分などが急激に血液の中に流れ込むと、血液がドロドロになってしまいます。

 

血液がドロドロになるとどうなるの?

血液がドロドロになると、体に様々な変化が起こります。ドロドロになった血液は、体内の血管の隅々まで行き渡らなくなり、冷えや凝りなどが起こりやすくなります。また、体内で必要な栄養分が血液に乗ってきちんと運ばれなくなってしまったり、老廃物が血液に乗って体外へ排出されにくくなるため、病気(動脈硬化や脳卒中、心臓病など)の原因をどんどん作り出してしまうのです。

これからご紹介する食事の食べ方を普段から意識して血液ドロドロを防ぎましょう!

 

実は、そんなに難しく考えなくても普段から、ご自宅で毎日やっている「いつものこと」に少しだけ工夫を加えていただければ大丈夫なのです。

毎日同じものを料理して食べ続けたり、お酒をやめる必要もありません。ただ、普段から温かい緑茶を飲むことを心がけていただくと良いと思います。冷たいものではなく、体を冷やさない温かい緑茶です。緑茶には、よく耳にする「カテキン」という栄養成分が含まれています。カテキンには、血液ドロドロの要因となる総コレステロール値や中性脂肪値を下げる効果、動脈硬化を予防する働きがあります。お酒を飲む方は特に、朝やお昼に緑茶を飲む習慣を心がけていただくと効果的だと思います。

 

もずくなどの海藻類には、ヌルヌルのぬめり成分「アルギン酸」という栄養素がたくさん含まれています。アルギン酸にはコレステロール値を下げ、血液をサラサラにする働きがあります。普段から肉や魚、卵などをたくさん召し上がるときには、必ずわかめときゅうりの酢の物やもずく酢、昆布の佃煮やわかめ入りの味噌汁などを一緒に召し上がっていただくと良いと思います。

現在はスーパーに行くと、市販のもずく酢やインスタントのわかめスープ、海藻類が豊富に入ったスープなどもたくさんあります。1日1回は、必ず食事に海藻の入った一品を摂り入れることを心がけてみてください。

 

さらに、夏場はカレーや麺類が美味しい季節ですよね。実はカレーの中に入っているスパイスや、麺類に添える薬味にも血液サラサラになる栄養素がたっぷり含まれているのです。カレーの中によく入っているニンニクや唐辛子、ウコン(ターメリック)やクミンといったスパイス類、シソやネギ、大根やしょうがのすりおろし、ミョウガをたくさん摂っていただくと効果的です。うどんやそば、そうめんなどに添える薬味類は生でいただくので、酵素(私たちの命を支えている栄養素)もたっぷり含まれています。

 

他にも、ナスや玉ねぎ、ほうれん草、ウド、セロリ、チンゲン菜、とうもろこし、キャベツ、ごぼう、里芋、レンコン、しいたけもオススメの野菜です。これらの野菜をそのまま食べたり、肉や魚、卵の料理の付け合わせにしたりといった食べ方をしていただくと効果的です。女性の方たちは特に、ハーブ類を好まれる方も多いと思います。バジルやセージ、ローズマリーの入ったハーブソルトを振りかけていただいても料理がさらに美味しくなりますし、血液サラサラ効果もアップします。

果物は、ブルーベリーやいちじく、桃、オレンジ、グレープフルーツを食べると血液サラサラに効果的です。

 

一度にすべてのことをやろうとすると大変ですが、毎日の食卓にどれか一つ加えていただくことから始めてみてください。肉や魚、卵や乳製品などの動物性たんぱく質と加工食品(インスタント食品やファーストフードなど)を控えめにしていただくこともポイントですが、なかなか難しいこともありますので、そんなときは上記でお話しました野菜をレンジでチンして蒸し野菜にしてメニューの一つに加えたり、納豆を1パック追加したり、海藻入りの味噌汁やスープを添えるなどの工夫をしてみてください。このようなことを普段から少しずつ心がけていただくことで、施術効果をより一層高められると思います。

 

 

 

 

エミタス整体健康アドバイザー

料理研究家   田中嶋 典子 著

東京外反母趾センター